パン屋戦争

職場の近くにレ・プレジュールというパン屋ができました。福井県内ではどんどん店舗を拡大中の勢いのあるローカルチェーンです。職場のすぐ隣もパン屋なので、潰しにかかった感じですね。隣の店長に話を聞いてみたら「強力なライバルですねー」とのこと。（そりゃそうだ）

コンビニが代表的ですけど、こういう拡大路線の企業って何なんですかね。非常に攻撃的。「常に成長し続ける」とか「停滞＝死だ」みたいな強迫観念に駆られているんですかね。でもねー拡大路線の成功には、その裏に犠牲者がいることを忘れちゃいけない。自分が出店することで古いお店が潰れちゃったとしたら、その店主にどんな顔して会おうというのでしょう？

私の働いている塾も大手チェーンなので、拡大路線の最たるものなんですが、冷静に考えたら少子化の今、教室を増やすなんて無理があるんですよ。それこそ他塾との争いではなく、同じ系列の塾同士で生徒を奪い合うことになりかねない。（コンビニなんかがこの状態ですね）チェーンが蔓延すると、価格競争では勝てない地域の個人商店が無くなっちゃうのが寂しい。ただ、独自の付加価値をつけられるからでしょうか、飲食店とか居酒屋なんかはチェーン以外も頑張ってます。

私はそんな拡大路線から距離を置きたいので職を変わろうとしてますが、個人商店の皆さんにも頑張ってほしいですね。チェーンばかりじゃ多様性がなくて楽しくないですよ。いろんなお店があっていろんな人がいる。これが豊かな社会だと思いますね。「孤独のグルメ」なんか見ていると、ほんとにいろんなお店があって楽しそうなんですよ。