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リーガ・エスパニョーラの戦力と 現状②

続きです。

 

11.レバンテ 戦力レベル:C

一昨シーズン終盤、バルセロナの無敗優勝の夢を5得点で撃沈。パコ・ロペス監督率いるレバンテは、爆発力を秘めた「リーガ随一の曲者」のイメージが強い。昨年、リーグ4位の59得点を挙げた攻撃陣は、モラレス、ロジェール、マジョラル、バルディ、ロチーナ、カンパーニャ等々、中位クラブとは思えないほどの豪華メンバー。そのためオフの補強は攻守のバランスを改善し、失点を減らす狙いのものだった。

前半戦終了時 勝ち点26 11位

今シーズンも曲者っぷりは健在で、またもやバルサ相手に3-1の快勝。しかしシーズン通しての安定感は今ひとつで、勝ったり負けたりと中位に甘んじている。

 

12.セルタ 戦力レベル:C

昨シーズンは序盤から躓き、青息吐息でなんとかギリギリ残留を決めた。今シーズンはM.ゴメスら主力が数名抜けたが、D.スアレス、サンティ・ミナら、代表クラスを補強。絶対的エースのアスパス、ベルトラン、B.メンデスとスペイン代表クラスが揃っており、残留争いするようなチームではない。昨シーズンの二の舞は避けたいところ。

前半戦終了時 勝ち点15 17位

…はずだったが、前半戦僅か3勝、得点16は下から2番目と、昨シーズンと同様かそれよりも悪い状況だ。このままズルズルと負け・引き分けを続ければ、降格という最悪のシナリオも考えられる悪い雰囲気である。

 

13.アラベス 戦力レベル:D

昨年うまいくいっていたアベラルド監督がなぜか継続せず。スペインの他チームの監督になった訳でもなく、謎である。ラグアルディア擁する最終ライン、マヌ・ガルシア擁する中盤は水準以上。前線はイングランドでうまくいかなかったボルハ・バストンが抜け、同じくイングランドでうまくいかなかったルーカス・ペレスを獲得。得点力不足は解消されるか?

前半戦終了時 勝ち点20 15位

降格圏にほど近い15位と苦戦している。L.ペレス、ホセルのFW2人は結果を残しているが、他の得点源がなくやはり得点力不足に悩まされている。

 

14.エスパニョール 戦力レベル:D

望外の7位という好成績をおさめながら、監督&エースを引き抜かれて戦力ダウンは避けられない。今シーズンはELとの掛け持ちになるが、この選手層でやっていけるかは非常に心許ない。オーナーは中国資本で、FWウー・レイに注目が集まる。

前半戦終了時 勝ち点11 20位

まさかの最下位に沈む体たらく。最少得点、最多失点と全くいいところのない前半戦だった。ELは予選突破したようだが、肝心の本国リーグ戦がこれでは…。唯一の見せ場がバルセロナダービーで決めた、ウー・レイの同点ゴール。

 

15.エイバル 戦力レベル:D

オフシーズン恒例の引き抜き(引き抜かれ)は、中盤のジョルダン、左SBのペーニャ、右サイドのククレジャ、FWのカルドナと主力4名。代わりに獲得したのは2部の選手ばかりで、戦力低下は避けられない。明るい材料は、乾の復帰とペドロ・レオンのケガからの復活。ハイライン・ハイプレスを続けて残留を勝ち取れるか。

前半戦終了時 勝ち点19 16位

今シーズンは良い時と悪い時の差が激しく、なかなか波に乗れない(連勝がない)印象である。FWの得点が少ないのも不安材料。アンダルシアのチーム(セビージャ、ベティス)に強いのは相変わらず。人口2万7千人のおらが町のチーム、頑張ってほしいですけどね。

 

16.レガネス 戦力レベル:D

毎年圧倒的に不利な戦力ながら粘り強く残留を続けるスモールクラブ。他のスペインのスモールクラブに比べると、外国籍の選手が13人と国際色が豊かなメンバー構成となっている。セビージャから移籍のロケ・メサが新加入の目玉だ。

前半戦終了時 勝ち点14 19位

他チームからの研究が進んだのか、シーズン序盤は全く勝てない状況に。早くもペジェグリーニ監督を解任し、アギーレ監督の就任をきっかけに徐々に勝ち点を積み上げている。降格圏脱出の17位まではわずか勝ち点1ポイント、残留のチャンスは十分ある。

 

17.バリャドリード 戦力レベル:E

ロナウドがオーナーということで有名なクラブ。昨シーズンは最低レベルの戦力でなんとか残留を勝ち取った。昨シーズン途中の補強、さらにオフシーズンの補強で、昨年の開幕時に比べればかなり良いメンバーだといえる。エース候補のFWの名前がセルジ・グアルディオラでいかにもバルサっぽい。

前半戦終了時 勝ち点21 14位

あまり勝っている印象はないが、粘り強く勝ち点を積み上げ降格圏からは離れた位置につけている。リーグ最多の引き分け9が粘り強さの証明だ。

 

18.グラナダ 戦力レベル:E

昇格3チームの中では最も豪華な戦力。FWには経験豊富なソルダード、A.ラモスを擁し、得点だけでなくリーダシップにも期待がかかる。他にもマチス、C.フェルナンデスと、攻撃陣はタレント豊富。

前半戦終了時 勝ち点27 10位

王者バルセロナに勝利し、一時は首位に立つなど大健闘も大健闘。前半戦最大のサプライズだろう。徐々にトーンダウンした感は否めないが、前半で27もの勝ち点を積み上げたのだから、残留はほぼ間違いないだろう。

 

19.オサスナ 戦力レベル:E

質実剛健」を地で行くチーム。熱狂的なサポーターが詰めかける本拠地「エル・サダール」は、あらゆる相手チームにとって脅威となる。補強の目玉は、アルゼンチン人ストライカーのチミー・アビラだ。

前半戦終了時 勝ち点24 12位

戦力的なハンディキャップをもろともせず、着実に勝ち点を積み上げて安定飛行を続けている。エースのアビラは得点ランキング4位の9ゴール。最終的には昇格チームで最も上の順位になりそう。

 

20.マジョルカ 戦力レベル:E

久保の加入で話題になった昇格チーム。日本の次期エースとなるなら、かつての中田のようにこのスモールクラブではエース格として活躍してほしい。若いタレントはそこそこ豊富ながら、戦力的には20チームで最低レベル。

前半戦終了時 勝ち点15 17位タイ

降格圏に浸かってはいるが、ここまでのハイライトは、レアル・マドリードからの大金星だ。レアルからここまで唯一の勝利を挙げているチーム。もし降格したとしても誇れる偉業である。