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CD感想 SOPHIA「マテリアル」

http://ecx.images-amazon.com/images/I/31X22MR0V4L.jpg前回に引き続きSOPHIAのアルバムを聴きました。(これも280円 汗)
ソフィアファンの間では「最高傑作」と評判の「マテリアル」。「ALIVE」を上回る傑作らしいので、かなり期待して聞いてみました。

感想・・・うーん微妙だ。まずジャケットがいまいち。くしゃくしゃにした緑色の紙にカタカナで「マテリアル」・・・これでは印象に残らない。インナーの写真は「ワルっぽく」写ってますが、根が悪い人たちじゃないと思うので、無理してる感じがします。
楽曲のほうは内省的というかひたすら重くて暗い。「ALIVE」ぐらいがちょうどいいんですが、これでは重すぎです。シングル3曲は文句なしに素晴らしいのですが、アルバム曲が全体的にイマイチ。エフェクトをかけるなど凝りまくったサウンドなのですが、ちょっと加工しすぎて曲の魅力を削っている感じがします。

1.大切なもの
オープニングは静かな曲。この時点でちょっとインパクト不足。メロディがなかなか頭に残らない。

2.航海
松岡さんの声がやたらとクリアで生々しい。発音は「航海」ではなく「後悔」と言ってるように聞こえます。

3.Place~
文句なしにすばらしいシングル曲。個人的にはこのアルバムで一番好きです。サビの歌メロとバックのシンセの旋律が微妙にマッチしてないのが面白い。

5.黒いブーツ ~oh my friend~
ソフィアといえばこの曲がありましたね!バンドを代表する名曲。この曲は彼らにしか作れなかったといっていいほどオリジナリティに溢れています。ベスト盤で聞くほうがしっくりくるかな。

6.take me away
打ち込み系ロックサウンド。こういうのは似合わないなあ。ビシッと終わらずにダラダラと続くのもマイナス。

7.Birds eye view
いい曲だと思いますけど暗い。こんな感じの暗い曲が多いんですよねーこのアルバム。

9.センチメンタル・ラプソディ
電波の悪いラジオから聞こえるようなエフェクトがかかってます。一旦クリアな音になってから、元のラジオサウンドに戻っちゃうのが残念。いい曲なのにもったいないなー。

10.beautiful
哲学的な歌詞にピコピコ電子音という組み合わせが面白いデジタルポップ?ネガティブワードを使いながら前向きな歌詞ですね。曲名は陳腐ですが「beautiful life」とかのほうがよかったのでは。

12.material of flower
ラストを飾る壮大な名曲ですが、これも重たい。イントロのメロディは好きですよ。唐突な終わり方で置いてきぼりにされたような気分になる。

「最高傑作」と聞いていたためか、ちょっと期待外れでした。Radioheadとか好きな人は、このアルバムも好きなんでしょうね。ALIVEがかなり良かったので、「前作を越えなきゃ」というプレッシャーがあったのでは?というのがワタクシの穿った見方です。捻くれたポップ感とドライな雰囲気がこのバンドの魅力だと思うので。