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激突とまラルク~

ここ数年は洋楽ロックばかり聴いてきた私ですが、(ちょっと飽きてきたこともあり)一周してまた邦楽に戻ってきました。邦楽のロックバンドの中でも洋楽っぽいというか、ちょっと異色な存在感を放っていたバンド、それがラルクアンシエルだと思うので、その魅力とバンドの変遷についてアルバム単位で見ていきたいと思います。

1st Dune ★★☆☆☆
この頃は風貌も音楽もバリバリのビジュアル系でした。hydeさんの歌い方もオカマ女の子っぽい。雰囲気はひたすらダークかつ耽美的でおどろおどろしいが、この頃からメロディセンスに光るものを感じます。

2nd Tierra ★★★☆☆
前作のダーク路線を更につき進めたようなひらすら暗いアルバム。歌詞は怖いですがメロディが美しい曲が多く、個々の楽曲は格段にレベルアップしているように思います。「White Feathers」は初期の超名曲!

3rd Heavenly ★★★☆☆
ダークな重々しさが消え、ポップでオシャレな雰囲気のアルバム。世間の評価はあまり高くないようですが、個人的には気軽に聴けて好きです。それにしても「and she said」って不思議な曲だな~。

4th True ★★★★☆
初のミリオンセールスにして超名盤だと思います。★4つなのは後半の4曲が個人的にあまり好きでないから。1~6曲目までは全くハズレなしの超重量打線。ヤバいです!一番好きなのは「Caress of Venus」で本当にカッコいいです。

ここでドラムのsakuraが覚醒剤所持かなんかの不祥事で脱退。しばらくの活動休止を余儀なくされますが、代わりにyukihiroが加入しバンドの方向性が大きく転換、ラルクはさらなる進化を遂げます。

5th Heart ★★★★★
「完璧」という言葉がこのアルバムにぴったり。プロデューサーが岡野さん固定になったことで、曲に統一感が生まれました。全体的にロック感が強く「Loreley」なんかラルク屈指の超名曲で、イントロだけでゾクゾクします。tetsuの曲が浮いてるような感じがしますがそれもご愛嬌。

6th Ark ★★★★☆
2枚同時発売ですがこっちが先でいいのかな?シングル曲を詰め込んだこのアルバムは統一感がないと言われますが、全体を通じて「浮遊感」と「宇宙」を感じさせる名盤だと思います。「cradle」なんかも気持ちいい。何より絶頂期の勢いとエネルギーが伝わってきますね。

7th Ray ★★★★★
このアルバムは凄すぎますよー文句なしにラルクNo1。テーマは「破滅」と「退廃」でしょうか、コンセプトアルバム的な統一感を感じます。徹底的にダークかつヘビーでどこをとってもハードロック。「silver shining」なんてどうやって作ったの?と思えるほど邦楽離れした曲。

8th Real ★★★☆☆
ArkとRayでやりたいことはほぼやり尽くし、ちょっとお疲れというかややネタ切れ感もあるアルバム。後半のバラード3連発はどれも素敵な曲なんですが、ちょっと眠たくなります。オトナ~な感じのアルバムですよね。

ここから約2年半の沈黙期間に突入し、解散も噂されはじめる。リアルタイムでファンだった者としては、この2年半はかなり長かったです・・・「解散しちゃうのかなー」みたいな。

9th Smile ★★★☆☆
シングル「Ready Steady Go」で復活。脱力感に溢れたジャケットにも驚かされました。アルバムとしてはなんとも言えない微妙~な感じで残念ながらファンの期待に応えたとは言い難いかな。個人的にはこの時期に初めての引っ越しを経験し、その当時のことを思い出します。

10th Awake ★★★☆☆
前作は慣らし運転で、ここから本格始動!といった感じでしょうか。ラルク初の1アルバムに12曲入りで、楽曲の幅も広がっているのですが、どうも印象に残らない・・・。hydeの曲が渋すぎるのかな。

11th Kiss ★★★☆☆
ラルクらしからぬ捻りのないタイトル(笑 復活後のアルバムでは一番好きかもしれません。ポジティブなエネルギーに溢れているような。

12th Butterfly ★★☆☆☆
今のところの最新作。4年ぶりのリリースでももう何とも思わない(爆 残念ながら作曲に関して衰えを感じますし、特にtetsu曲の水準が下がってるように感じます。ラルクもオッサンになったのかなーと思わずにはいられません。

やっぱりHeart、Ark、Rayの頃がバンドの全盛期だと思うし、この辺のアルバムは統一感があってコンセプトアルバム的なんですよね。今聴いても全く古さを感じないですし、バンドのエネルギーを感じます。もう一花咲かせてほしいなーと思わずにはいられないですが、外国にはストーンズみたいな40過ぎてから傑作をバンバン作っていったバンドもありますし、ラルクのおじさんたちにも頑張ってほしいものです。