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NBA ブレイザーズ対ナゲッツ

ショッキングなトレードや解雇が次々と発表されたオリンピック明けのNBA。スーパースターの電撃トレードもなければ、お互いにとってためになるようないわゆるWin-Winのトレードもあんまりないですね。シクサーズはもうシーズンを完全に捨ててドラフト勝負って感じでしょうか。ペイサーズに至ってはガッカリで、ちょっと応援したくなくなるなー。好調のチームをそんなに弄る意味がわからない。

さて久しぶりのNBA中継になりますが、ブレイザーズナゲッツというオフェンスの強いチーム同士のある意味黄金カード、しかも解説は珍しく奥野さんじゃないですか。わくわくです。ただ、どちらのチームがケガ人だらけでベストメンバーじゃないのが残念。ブレイザーズはエースのオルドリッジ、センターのレナード、フリーランドとインサイドがかなり手薄に。ナゲッツはローソン、ガリナリ、マギー、ロビンソンと主力がごっそりと抜けてかなり厳しい状態。昨年までブレイザーズにいたヒクソンあたりが活躍すると面白いですね。

奥野さん注目の選手はリラードとロペス。特にリラードはまだ若いのに「この選手は奥が深い」と玄人好みの奥野さんからすればかなりの褒め言葉。実際、リラードはシュート乱発の傾向こそありますけど、それを高確率で決めてますし、かなりいい選手ですよ。でもよく見てるとオフェンスを動かしてるのは、気の利いたパスやボール回しで貢献するバテュームだったりするんですけどね。試合は終始ブレイザーズが主導権を握っていましたが、終盤になるとナゲッツブレイザーズの薄いインサイドを蹂躙。巨漢のモズコフやアニマルこと元気なファリード、そしてヒクソンがりバウンドを制圧し、じりじりと追い上げます。ヒクソンはキャリアハイの25リバウンド! しかも半分近くがオフェンスリバウンドだから恐るべし。奥野さんも完全にナゲッツ応援モードでヒクソン推しに。「ナゲッツヒクソンでいくべきだ」「ヒクソンにボールを持たすべきだ」「ヒクソンだ、ヒクソンだ」ヒクソンヒクソンて、ヒクソン・グレイシーか!(古い)

終盤はブレイザーズのオフェンスが完全に停滞。リラードが一人でボールを持ってシュート→入らない。ロペスにボールを入れてポストプレー→なぜか入らない。奥野さんは触れてませんでしたが、もちろんオルドリッジ不在が大きいでしょうな。終盤彼がいれば、とりあえずボールを入れて1on1でオフェンスを作れるので。奥野さんはストッツHCの采配も批判していました。こういう状況では選手に任せっきりではだめで、ヘッドコーチがオフェンスを指揮しなければだめだと。まさにヘッドコーチの腕の見せどころだと。この批判は的を得ていて、今期のブレイザーズが素晴らしいのは選手の質が高いからであって、ストッツHCの采配がとりわけ素晴らしいわけではない気がします。あいかわらずスタメン偏重で出場時間がけっこうかさんでますしね。

結果的にはブレイザーズが地力の差を見せて勝利しました。現状のインサイドはかなり不安ですが、オルドリッジが戻ってくればまた安定して勝ち始めるでしょう。一方のナゲッツはウエストではかなり厳しい状況に。ケガ人が戻ってこないことにはどうにもなりませんわな。奥野さんはいつもよりは大人しかった気がしますが、「~べきだ」はいつもより言っていたような気がします。また大胆にプレー予言してそれが的中、「私が申し上げた通りでしょう?」という不遜な解説が聴きたいぜ。