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CDレビュー NewOrder「Substance」

最近New OrderのBlue Mondayという曲にはまってます。某動画サイトのコメントに「鬱気持ちいい」というのがあったんですけど、まさにそんな感じの不思議な魅力があってクセになる曲です。何回聞いても飽きないですし。New Orderっつーのもまた不思議な魅力のあるバンドでして、とにかく演奏はヘタ(らしいです)、歌もヘタ(これは本当にヘタ)なんですけど、とにかくセンスが抜群に良くて、1980年代初頭にロックバンドながらシンセポップの先駆けみたいなことをやってるんですね。
 
New Orderの前身はJoy Divisionというちょっと暗い感じのバンドで、そのボーカルだったイアン・カーティスが自殺して、残りの3人のメンバーでNew Orderを結成した・・・という暗い過去があります。Blue Mondayという曲は、そのイアンの死をテーマとして書かれたらしいんですが、まあ英語があんまり聞き取れないんで、そんないわくつきの曲とは思えないんですけどね。妙に明るくてクセになる、普通に良い曲っていう印象です。Joy Division時代の曲と比べると、短期間でサウンドが大きく様変わりしているのにちょっとビックリさせられます。2000年代に出された最新アルバムなんかはかなりポップですし。
 
この「Substance」というアルバムは彼らの最初のベストアルバムで、初期~中期にかけてのシングルはほぼ網羅されている感じです。Blue Monday以外ではTemptationやPerfect Kissなんかがいい感じですね。どれもいわゆるテクノっぽい曲なんですけど、無機質な感じは全然なくて、むしろ手作り風で味のあるサウンドです。
ロックバンドって、歌が上手くて演奏のテクニックが凄くて、ビジュアルがかっこよくて曲が良ければ売れる…ってそんな単純なもんじゃないんだよふふふ…というのをこのNew Orderの人たちが教えてくれる感じです。何か特別なものがないとなかなか売れないですよねー。イアン・カーティスの存在が彼らにとっての特別なものなのかもしれませんが。