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CDレビュー Yes「Close to the Edge」

http://ec2.images-amazon.com/images/I/510I4v9u2dL.jpg何か難しいイメージを持ちがちなプログレッシブ・ロック。その中では最も親しみやすいバンドと思われるイエスですが、この「Close to the Edge」は本当に大傑作。初めて聴いたときは「こんな音楽があるのか」という驚きでぶっとびましたね。ジャケットと内側に描かれているイラストの美しさも相まって、まさに「天上の音楽」という言葉が本当にピッタリくると思います。

ボーカルのジョン・アンダーソンの美しいハイトーンボイスはイエスというバンドを象徴していて、また彼の書く歌詞はまさにユートピア志向。ギターのスティーブ・ハウはテクニックも凄いんですが、こんな曲を作曲しちゃうんだからそのセンスも恐るべしです。ベースのクリス・スクワイアはかなりベースが目立つプレイで自己主張してますし、ブラッフォードのドラムはとにかくテクニカルで変拍子。そしてキーボードのリック・ウェイクマンがこれまた超絶技巧の持ち主と、メンバーの個性も凄いバンドなんですよね。かなりメンバーの入れ替わりが激しいバンドなんですけど、前作「Fragile」から続くこの5人がファンの間では黄金期のメンバーと言われてるようです。そんなメンバーの個性がうまくぶつかり合い、またそれをプロデューサーがうまくまとめあげた奇跡のようなアルバムだと思います。イエスのアルバムはどれも個性的で素晴らしいんですけど、この作品だけは別格。本当にオススメ。


70年代の初頭にはすでにもうこんな音楽が完成していたのか・・・。