体罰問題について思う処
最近体罰が社会問題になってます。まあ問題が表面化したということであって、最近急に体罰が増えたとかそういうことではないでしょう。（いじめ問題と一緒で）よく言われていることですが「氷山の一角」なんでしょう。（いじめ問題と一緒で）
僕はスポーツのみならずあらゆる体罰はダメだと思ってます。体罰だけじゃなくて言葉の暴力も同じです。やっぱり殴られたり蹴られたりしたら痛いし誰だって嫌ですよ。それに体の痛みより心に深い傷をおってしまうし絶対にダメです。
…とまあ単純に「嫌だから」というのも理由の一つとしてあるんでしょうけど、野球の桑田さんが言っていた体罰否定の意見が最も説得力があると思います。
桑田さんはこんな風に言っていたと思います。「体罰では絶対に強くならない。体罰は選手に対する最も安易な方法である。また、体罰は上下関係の中でしか起きない一方的なもので、指導者がミスをした選手を殴ることはあっても、選手が采配ミスをした指導者を殴ることはない…」
この「最も安易な方法」というのと「一方的なもの」であることが問題だと思います。言うことを聞かないから殴る。集中力がないから殴る。他にも色々な方法があるのに、それをせずに最も簡単な方法に頼るのは指導者の怠慢なんじゃないか。
あと桑田さんは自身が中学・高校時代に体罰があたりまえ、練習中に水も飲まさないような指導に苦しんだということもあって、それを経験した上での体罰否定だけあって説得力があります。残念ながら自分が体罰にあっていながら、それを肯定・正当化してしまう残念な人も多いんですが…。（「俺の時代はしょっちゅう殴られたぜ」みたいな）
ところで問題のあった桜ヶ丘高校（でしたっけ？）では体育科の入試中止を決定した橋下知事に対し、生徒が抗議の会見をおこなったのこと。これも違和感がありますね。体罰が原因で生徒が一人死んでいるというのに、「あの先生はいい先生だ」と庇うような意見が出たり、「試合に影響が出てほしくない」という生徒もいたり、体罰が日常と化している環境では、マズいことだという感覚が薄れているじゃないでしょうか。
