CD紹介 THE YELLOW MONKEY「SICKS」

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イエローモンキーの中でも「傑作」との呼び声高い「SICKS」を聴いてみました。いやー凄いですねこれ。はっきり言って、日本のロック史上に残る傑作といっても過言ではありません！前聴いた「smile」はあまりピンとこなかったワタクシですが、キラーチューン「楽園」に引っ張られて、このアルバムはスーッと入っていきましたね。気に入った曲をいくつか。

１．RAINBOW MAN

一曲目から８分越えの大作（笑）　ただし楽しげな雰囲気でそんなに長さは感じません。２、３曲目へのつながりもいい感じです。

３．楽園

わりかしポップなこのアルバムの中でも特にポップな傑作。真夏という今の季節にピッタリ。青い海が似合うぜ。

４．TVのシンガー

ロックスターの悲哀を描いております。皮肉を効かせたシニカルな歌詞が印象的です。

７．天国旅行

劇的な展開を見せる力作ですが、曲の構成や音がレッド・ツェッペリンっぽい気がします。タイトルに「天国」と入ってるし、「天国への階段」へのオマージュなのかな？　サビはあまり印象に残らないんですが、これは確かに力作だ・・・。

８．双生児

このアルバムは「SICKS」の名の通り、病的な表現が多いらしいんですが、この曲が一番病的ですね（笑）　なんか気味が悪いし鬱っぽいです。

９．HOTEL宇宙船

これぞイエモンって感じの曲ですが、終わり方があまり気に入りません。なんかソワソワします。

１１．淡い心だって言ってたよ

歌詞も曲調もとにかく切ないナンバーですな。これがラストでもおかしくないほどの曲ですが、これ以上の名曲がこの後にあるんだよなー。

１３．人生の終わり　FOR GRANDMOTHER

アルバムの締めは、イントロのギターを聴くだけで涙腺が緩みそうになる傑作です。「僕が侵されたロックンロールに希望なんてないよ。あるのは気休めみたいな興奮だけさ」この歌詞は最高ですね。

「smile」の頃から、どうしちゃったの？というぐらいの変貌っぷり。これ１枚にロックのあらゆる要素が詰まっていて、歌も演奏もかなりレベルが高いです。「病的」「重たい」という評価ですが、自分はあまりそのように感じませんでした。心地よく感じるのは、たぶん病んでるからでしょう（苦笑）