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CDレビュー U2「WAR」

このアルバムを聴くまでのU2のイメージ・・・http://ecx.images-amazon.com/images/I/417DTJ5PEVL._SL500_AA300_.jpg

まず、ボーカルのBonoが色々とチャリティー活動やったり、政治的発言をして目立っているというイメージ。チャリティー自体は凄くいいことなんでしょうけど(賛否両論あるみたいですが)、なんか音楽性よりはそっちの話題のほうがメインになってしまって、お高くとまったセレブなミュージシャン・・・という感じ。

あと、以前聴いた「Joshua Tree」はU2の最大のヒットアルバムらしいんですが、とにかく「渋いっ!」という印象でした。もちろんCMとかに使われたヒット曲が何曲も入っているんですけど、ジャケットもメンバーの風貌も含めて渋いオッサンたち・・・というのがJoshua Treeの感想です。(音楽の感想になってないが)

ところがこの「WAR」は良い意味で期待を裏切られたといいますか、これが超ビッグになる前のU2の音楽なんでしょうけど、ほどよくポップで、それでいて若々しくて荒削りなカッコいいサウンドです。ポップというのは、洋楽なのにメロディーが割とキャッチーなので、日本人が好きそうな曲が多いと思います。レビューサイトなんかを見ると、このアルバムには「緊張感」「冷酷」「怒り」「政治色」などのフレーズが並べられているんですが、そんなことよりも「ほどよくポップ」というのが僕の個人的な感想です。それでいて、アイルランドの土着的な匂いの曲も入っているので素晴らしい。(民族音楽というか)

曲単体でいえば、1Sunday Bloody Sunday、3New Year's Day、4Like a Song・・・、7Two Hearts Beat As One と好きな曲が4つもあります。特に不意をつかれたのが7曲目。こんな曲順にこの曲を配置する辺り、なかなかやるなって感じです(^^)が、とにかくイントロのギターとベースが超カッコいいんですよ。The Edgeのギターはまさにエッジの効いた・・・という感じの音で、疾走感を生み出してます。あと、1曲目とかもそうなんですが、全体的にドラムの乾いた音が好みです。

90年代や最近のU2ってどうなの・・・という感じもしますが、このアルバムは当時のU2の若々しい感性が発揮されていて本当に素晴らしいと思います。ジャケットもカッコいいし。U2ってどうしてもBonoとEdgeが目立ってしまうと思うんですが(芸名だし)、ドラムのLarry Mullen・・・この人ってすげー整った顔のイケメンですよね。Adam Claytonはちょっと顔の怖いオッサンですが(^^;) そしてBonoってやっぱり相当歌は上手いですよねー。素人がマネしようと思ってもあんな声はなかなか出ませんよ。